その昔、秋の季節ともなると、宮古島には空を覆いつくすように、サシバの大群が飛来した。今では国際保護鳥となり、その捕獲は厳しく禁じられているが、僕らの幼少(58年前)の頃は、大人達によって『ツギャ』という捕獲小屋が作られて、目立たない子供が仕掛け落としを担っていた。
終戦直後の希少な蛋白源だったせいか、一シーズンで10万羽ぐらい乱獲されたそうだ。ワシタカ科のサシバ属に分類されるそうだが、日に10羽も獲れば親から「まいふか」(おりこうさん)と褒められた。肉は筋肉質で硬く、そう美味しいものではないが、当時としては貴重な食料だった。
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