10/11/2007

【567】 水琴窟のある日本庭園を訪ねて・・/

        「・・秋寒に 水琴窟の 音ひびく・・」   今から20年もなるだろうか職務で全国の神社仏閣を訪ねた。木造社寺建築の構造調査が主たる任務だったが、それぞれの境内の庭園に静かな音色を響かせる「水琴窟」に魅了された。水琴窟(すいきんくつ)とは、日本庭園の装飾の一つで水滴により琴のような音を発生させる仕掛けであるが、其の構造としては底に小さな穴の開いた瓶が逆さに伏せた状態で土中に埋められており、底は水が溜るように粘土などで固められている。上には一般的に手水鉢が置かれており其処から流れ落ちる水が瓶の穴を通して滴り落ちるようになっている。(珈琲のサイフォンみたいな装置) その時の音が瓶の中で反響し琴の音のような音となる。ボクが最も癒される音色を奏でるのは何と近場の高幡不動尊の境内にある。

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