一瞬の油断が大きな怪我に繋がる・・・/
[・現場の状況写真・]
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現場が大き過ぎてその全景が一枚の写真に収まらない。隣地のマンションの14階の自室から撮った北西側の工区です。広大な敷地を地下10mまで総堀したので、搬出した残土も10トンダンプで1万台分だった。震度8の巨大地震が起きてもビクともしない耐圧盤と免震工事が終わり、ようやく鉄骨がグランドレベルまで出てきた。
昨年の4月以来『無事故0災害』をスローガンにして、特に現場内の安全作業を厳しく徹底し、とりわけ第三者災害を絶対の起こすまいと、常に全作業員に「危険予知活動」を励行させてきた。その甲斐あってか幸いにも一人の怪我人も出ていない。毎朝の全体集会で僕の訓話は「近隣住民への迷惑を可能な限り軽減すること」である。
現場の東西南北の仮囲いの内側に、騒音・振動の測定器を配置をして、自室のモニター画面で常時監視をし、65デシベルを超えると注意喚起の指示を出す。規正法での騒音規制数値は85dbだが、近隣のお宅では通常の声での会話が不可。自主規制こそがトラブル防止の妙策なのである。建設重機も日本で一番「低騒音・低振動」の機械を厳選した。ベテランのオペさん方にも現場で、厳しい再教育を徹底をして行った。
毎朝、マイクロバスで作業員が出勤して来る前に、メインゲートに立ち健康状態をチェックする。二日酔いでウサギのような赤い目がゼロになった。今、この現場では型枠大工、鳶職、土工、設備工などが連日4~5百人くらいが働いている。最盛期になると連日2~3000人も入ってくる。それらの者を終業時に無傷で自宅に帰してやるのが、我ら元請の安全衛生管理者の使命である。現場の掟に背く者は鬼と言われようが即刻パージする。鬼大将と恐れられてもう30年になった。
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