今日も茨の道を一人歩む・・・/
[全国を行脚した弘法大師 様]
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その昔、ある偉い幹部社員さんのお供で、全国津々浦々の神社仏閣の「木の建築」を調査したことがある。古刹といわれ地元の信仰をあつめている古い寺の一角には、必ず大師様の像が佇んでいた。白い足袋に浅めの編み笠の出で立ちが、この高僧の日々の行脚説法の労苦を偲ばせていた。
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陸奥のとある県の山寺で、紫の袈裟を身に纏った高僧に「弘法大師さんは、日に何里ほどお歩きになったのでしょうか」と愚問を発したら、「夜明けとともに前夜の寺を出立し、日没に前には次の寺に身を寄せたというので、日に6里から10里前後の行脚でございましたでしょう」とのことだった。なんとマックスで一日の歩行が8.000歩である。あの日を境にして自分の業務での歩きを、凡人の僕は愚直にも一万歩以上と決めた。
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考えとか方針を決めてから行動するよりも、いつの間にか歩きながら思案するという習慣を身につけた。工事の迷惑などで近隣さんに呼び出されても、行けば何を言われるだろうかとか予め思い悩んだり、あの資料も持って行くべきか、こういう事を聞かれたらどうお答えしようか等と、頭の脳味噌を右往左往させるよりも先ずはレッツゴーなのである。先方さんの言い分にジックリ耳を傾けて、自分自身が納得がいけば直ちに改善策を講じるし、受け入れ難い事柄はちゃんとした根拠をお示しをして、ご理解を得るように最善を尽くしす事が肝要だと思う。
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