3/13/2007

現場の上空を悠然と飛遊する鳩にヒヤヒヤ・・・//


 先月の上旬のことでしたが・・・、地下の配筋作業をしていた鉄筋工から、「カラスと喧嘩していた鳩が、怪我をして重機の下に蹲っています」との報告があった。駆け付けてみると一羽の鳩が右足を引き摺って痛々しい。カラスとの空中戦で左の羽の付け根も怪我をし出血もしている。手当てをしてあげようと「おいで、おいで」と手招きをしても、警戒感からか中々寄り付かない。
       ・・・☆・・☆・・☆・・・
 小一時間ほどしてようやく歩み寄って来た。その間に近くの獣医さんから、電話で手当ての手順も教わっていたが、いざとなると動きまわるので上手くいかない。ふと足元を見ると連絡先のプレートが付いていた。重機の後方に写っているセピア色のビルだ。そういえば其処の屋上に鳩小屋がある。保温のためにスポーツタオルで包んでお届けをした。
       ★
 飼い主曰く「何度か全国レースで優勝した鳩で、保有している鳩の中で最も優秀なものだ」との事だった。日頃は[朝・昼・夕]の三回、放して自由飛遊をさせているとの事・・。飼い主さんとの話し合いの中で、鳩は横たわった障害物は避けるが、送電線の鉄柱とか旗を掲げるポール等は、その目線の関係で避ける事が中々で、よくぶっつかって怪我をする」という事も教わった。
       ★
 現場の重機のブームも危険要因との事だった。早速、重機のオペレーター達を集めて、その事を説明をし対策を講じる事となった。ブームの中腹と先端に銀紙を貼ったり、鳩の嫌う電磁波の発信装置を施したり、いろんな手立てを講じてはいるものの、今日もまた鳩がブームの周りを旋回している。ヒヤヒヤ・ハラハラしながら、ぶつかるんじやないよ!、早く無事に鳩小屋に戻ってくれと祈っている。 

0 Comments:

Post a Comment

<< Home